USCPAがやじやじしてる

氷河期世代のUSCPAがうだうだと語ります。受かっているから言いたい放題。USCPA試験ってそこまで難しくないですよ~。只今監査法人勤務中。監査法人で働くUSCPA仲間を増やしたい!!

USCPA(米国公認会計士)の本当の合格率を暴く

USCPAが簡単そうに思える一番大きな要因は合格率の高さ。

アビタスやTACなど予備校のHPを見ると書いているのは科目別の合格率とマジックワードである「科目ごとの合格率は約50%程です」って一言。それだけ見ると確かにやってみればなんとかそこそこ行けるんじゃないのかなって感じに見えます。

これはっきり言って予備校の広告マジックですから。

大事なのはちゃんと4科目合格すること。科目合格なんて何の役にもたちません。なのですが大事なそのことについては不思議と全く言及されてないんですよね。

ってことで、今回はUSCPA試験の本当の合格率をお伝えします。

USCPA試験科目別合格率

アメリカの公認会計士協会であるAICPAが公表しているデータで科目別の合格率を見てみると、2016年度の結果は以下の通り。

AUD: 45.86%
BEC: 55.41%
FAR: 45.55%
REG: 48.45%

CPA Examination Passing Rates

確かにパッと見合格率は高いですね。でも科目別合格率=全科目合格率ってことはありません。

受験者なら分かると思うけど誰しも得意科目、不得意科目ってあるもので、大体不得意科目が足を引っ張っていくものなのです。その科目がどうしても受からなくて撤退なんでザラにある話。

USCPA全科目合格率

でもいちばん大事なのは全科目合格できる人は何%いるのかってこと。

それが分かるとてもいい資料がこれ。USCPA試験を管轄するNASBAが公表している試験結果データ。見つけたのは2014年度までのものをまとめたものですが、なかなか興味深いデータが載っています。

https://media.nasba.org/files/2017/01/2014JurisdictionBookNASBAWebsite.pdf

ここからはこのデータを読み解きながら話を進めてきます。

本当の合格率は??

このデータの9ページ目にある"Pass 4 Parts"にそこら辺の情報が載っています。

こちらは2014年度の科目別結果。

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そしてこちらが2014年度に受験した人の開始年度別志願者数。これを見ると総志願者数は91,380人。

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最後にこちらは4科目合格者データ。

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これらを上手く使って実際の合格率を予測していきます。

まずは1年内の全科目合格率。

これは2014年受験開始者41,066人にPass 4 Partsの<12 monthsまでの数6,825人を組み合わせて出すと、、、

1年内全科目合格率…16.6%

次に科目合格有効期間が18か月ってことで、失効を経験しないで合格する人の率を計算してみます。 分母は2014年開始受験者(41,066人)と13年開始受験者の半数(12,660人)の合計(53,726人)と仮定します。 そして分子はPass 4 Partsの<18 months合格者数までの合計13,909人で計算すると、、、

科目失効を経験なしの合格率…25.9%

そしてまあ勉強の気合が続きそうな2年内での合格率を出すと、、、 合格者数18,496人/2013年からの受験者66,186人

2年以内全科目合格率…27.9%

最後に全受験者で出すと、、、 合格者数25,648人/総受験者数人91,380人

2014年度総合格率…28.1%

まあこんなもんですよ。見せかけの科目合格率に騙されてはいけません。

よくネットで「USCPAは簡単で1年位で行けるぜ」的なことが書いてますが、アメリカ人でも1年以内で全科目合格できるのはたったの約17%。北米の有名校にいる学生位で簡単に埋まりそうな感じですね。(自慢ですが私は1年以内に合格してます!!本当に余談です。人生的にお勉強でもてはやされたことないので自慢させて下さい・苦笑)

しかもこれってネイティブが受けてのこの合格率。非ネイティブの日本人はこれより下がることは明らか。

予備校が公表しないわけです。

私も知ってたら絶対挑戦しなかったと思う。無理でしょ。

大体の人が1科目づつコツコツ取ってなんて思うのですが、科目失効経験なしでの合格率も25.9%。大体の人は科目失効を経験するってことです。USCPAってそんな試験です。試験なめんなよ。

ちなみに日本の公認会計士試験の合格率は10.8%(平成28年度)。USCPAはそれに比べるとまだまだ高いし、ワンチャンあるって気持ちになれるところが救いだと思います。

日本人の合格率は??

恐ろしいことにこちらのデータ、日本受験だけを母集団としたデータもバッチリ載せてくれてます。137ページ目をご参照下さい。

上記と同じものを抜粋するとこんな感じ。

2014年度の科目別結果。科目合格レベルでもう合格率が全体より低いことが分かります

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そしてこちらが2014年度に受験した人の開始年度別志願者数。日本受験の総志願者数は1,799人。

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最後にこちらが日本受験の4科目合格者データ。

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これらを使って上記で出した日本受験オンリーの合格率を出すとこうなります。

・1年内全科目合格率…5.3%
・科目失効を経験なしの合格率…12.7%
・2年以内全科目合格率…15.5%
・2014年度総合格率…18.1%

超低いじゃん。。。Overallデータで出した時以上の低さ。科目合格失効なしで合格できた人なんてほんの一握り。

大体の人は受からずに撤退する計算になります。

USCPAって何となく簡単に取れそう(『1,000時間で受かる』とか)ってイメージで予備校も売り出している訳だし、これは絶対HPに載せれない情報ですね。

改めて思うけどやる前にこのこと知らなくてよかった

ちなみに日本人がどこが弱いかと言うとBECのWritten communicationは有名ですが、意外なのはAUDのProfessional ResponsibilityREGのEthics & Legal Responsibility等のEhicsがらみの部分

この辺は予備校のマテリアルも比較的弱い部分ってとこが大きいかと。

日本人が弱いエリアについては下記にて考察してますのでご参照下さい。

www.uscpayajiyaji.com

恐ろしい試験です

私も合格率をまとめてて予想以上に低いことにビックリでした。ホント恐ろしい試験です。

(実際は)そんなに簡単でない試験を簡単そうに見せて受験料を稼ぐという予備校のマーケティング力の凄さを感じました。

でも、受かった身から言うとそこまでシリアスに考えなくても何とかなる試験だと思いますよ。

その辺のテクニックとかテンションの持続の仕方とかいろいろお伝えしますね~!!

やってみようと思っう方がいたらとりあえず挑戦してみたらいいと思います。頑張って下さいね。