USCPAがやじやじしてる

氷河期世代のUSCPAがうだうだと語ります。受かっているから言いたい放題。監査法人で勤めた後に只今事業会社で勤務中。監査法人で働くUSCPA仲間を増やしたい!!USCPA仲間大集合!!

監査法人の役職模様とUSCPA(米国公認会計士)出世事情

どこの会社もそうだけどこの業界にももちろん役職というのはあるものですが、監査法人は意外とシンプルな役職分けとなってます。

一般の会社みたいにヒラ→主任→係長→課長代理・・・とキャリアパスごとのステップがたくさんあるわけでもなく、監査法人の場合はスタッフ→シニアスタッフ→マネージャー→シニアマネージャー→パートナーと比較的少なめ。

この辺りは監査の仕事に興味がある方はもうご存知かと思います。それよりもUSCPA的に気になるのは法人内でのUS出世事情かと。

そこで今回は監査法人のキャリアパスごとの役職模様とUSCPA出世事情についてご紹介いたします。

キャリアパスごとの役職模様とUSCPA出世事情

パートナー:恐ろしい程にやんごとなきお方

とにかくちはやぶる神というか、一国の最高指導者風というか、とにかく恐ろしい程にやんごとなきお方

相当にハードな世界を生き抜いてきたお方だけにその威厳あるお姿は相当なもの。はっきり言ってその辺の事業会社のCFOとかとは比べ物にならない程のオーラを身にまとっています。

もちろん常にパートナーのいう事は絶対です。ミーティング等で『お言葉』を頂戴したらどんな些細な項目でも確認して報告します。

ちなみに今はUSCPAの日本人パートナーも普通におりますし、USであっても普通にワンチャンある時代です。

マネージャー(シニアマネージャー):生き残った猛者達

ここからが管理職。ハードなシニア時代を生き残れただけあって相当にタフなお方ばかり。

修羅場をくぐった猛者達なだけになんか特別なオーラが滲みだしており、下のスタッフからも自然と尊敬されるような方が多いです(まれにスタッフにすごく嫌われている人もいるけどそれはどこの会社も一緒・笑)。

そろそろ将来の出世競争とかが出てくるのか分からないけど、パートナーのお言葉に過剰に反応を示すのは大体マネージャー以上です。『パートナーが言っていたから』を決めゼリフに下の人たちにどんどん指示を出してきます。

ただ、マネージャーはシニアスタッフ以上に激務。シニアの場合は2,3社主査をやれば十分な感じですが、マネージャーはもっと多くのクライアントを持っているため繁忙期とかはほとんど寝ていないような方もざらにいます。

そんな中でUSCPAのマネージャー事情はどうかと言うと、数は少ないですがもちろんいらっしゃいます。日本の会計士としのぎを削って出世される程なのでやっぱりみんなから一目置かれる格好いい方ばかり。

人事考課自体は法人の評価テーブルの下で行われるのでUSCPAもJCPAも関係なし。そんな中でマネージャーまでいけるのは相当にすごいと思います。ここまでいけるUSCPAは一握り。

シニアスタッフ:将来の分かれ目の年

そこそこ大き目な会社における監査の主査としてチームを率いていくのがシニアスタッフ。将来このまま監査で食っていくかどうかの分かれ目になる年次。

スタッフ時代は上から降られたことだけやっていればOKだったのに、シニアに昇進したら今度は主査としていきなりプロジェクトリーダーとしての仕事を任されていきます。

もちろんいきなり一人でやるなんてことはなくてマネージャーが色々とアドバイスをくれるのですが、ぞれでも自分である程度管理してくのはそんなに簡単なことではありません。

その為繁忙期のみならず通常時においても普通に残業や土日作業が出てくるため心身にかかる負担は相当なもの。世の中の働き方改革の波もここまではまだまだ届いてません。

体調を崩したりメンタルを病んだりして休職したりするのはこの職階の人が多いです。

そういったことも関係してくるのか結構な数の人がこの年次で辞めていきます。US達も御多分に漏れず大体この辺で外の世界に出ていく人が多い感じ。

主査もやって一通り監査を経験したということで次のステップを踏むにはちょうどいいタイミングですしね(苦笑)。

シニアスタッフは年次さえ上がれば誰でも普通に昇格できますので、USCPAであってもその辺は心配しなくてOKです。少なくとも競争とかがあるわけではないです。

スタッフ:夢と希望に満ち溢れている時代

まずはここからの監査法人内のジュニアなポジション。一番夢と希望に満ち溢れている時。

始めの頃は全てが新鮮で仕事がすごく楽しいと思うはず。繁忙期の残業にしてもそこまで苦にならないのではないかと。

仕事も基本的には主査に言われたことを期限までにきちんとやれれば十分評価されます。

このブログでもちょいちょい言ってますが、日本の会計士からするとUSCPAは使えない人もそれなりにいると思われている節もあるので悪い意味で目立たないようにすることは大事です。

www.uscpayajiyaji.com

まとめ

監査法人の役職模様とUSCPA出世事情はいかがでしたでしょうか。

それぞれの職階の雰囲気やUSCPAでも出世できるのかどうかが何となくお分かりになったかと思います。

プロフェッショナルファームだから競争が激しい訳ではなく途中で離脱する人がそれなりに多いから出世が厳しいように見える世界です。なので出世という点からすると法人内に普通に残ることが大事なのかと思います。これは当たり前のようで難しいことなんですよね(苦笑)。