現在の日本の雇用状況は氷河期世代の採用を抑制した影響が元々ある中で、さらに政府主導の働き方改革の下で過残業の抑制などもあって慢性的にどの会社も人手不足。
景気の動向はある程度は転職市場に影響を与えるものですが、会社としてはある程度マンパワーを揃える必要があり、そのため以前は35歳と言われた転職の壁が今や40歳の壁なんて言われだす程に転職のハードルも下がってます。
そこで今回は私のバックグラウンドである経理職における転職必勝バイブルをご紹介致します。面接突破には結構自信があります。
経理職での面接ではどういったことを聞かれるのかや、どのような感じで面接に臨めばいいかを感じ取っていただければ嬉しいです。
よくある面接での質問
まずはこの質問から
どんな会社の面接でもまずはここから始まります。
第一印象をよくするためにも必ず準備をしておきましょう。何事もつかみは大事です。ここでダメだったら即落選ですよ。
・自己紹介
・職歴説明
・志望動機
仕事についてよくある質問
上記の質問を行った後は仕事面と人物面をそれぞれ見ていくような質問が続いていきます。
こちらは仕事面についての質問です。職歴説明で大体の能力は目星がついてますのでその時の話を広げていく感じで聞いていきます。
・失敗談(どうやって乗り越えたか)
・協調性やチームワーク(周りを巻き込んでどのような仕事をしたか)
・今後のキャリアプラン(どのような経験・スキルを身につけていきたいか)
人物面についてよくある質問
一緒に働く相手としてやはり人物面のチェックも欠かせません。
何年も一緒に働く仲間となりますので会社やチームのカラーに合うかを見極めるためにも重要な質問です。面接においては結局はボスとなる人との相性が非常に重要となります。
・自宅から会社までのドア to ドアでかかる時間
・他の人から自分がどう言われるか
・趣味・特技・休日の過ごし方
・長所・短所
筆記試験をやる会社も
経理職の場合は基本的には書類選考の段階で簿記の資格の有無でスクリーニングをしてますが、会社によっては実際に実務能力があるかを図るために簡単なテストを行うところもあります。
所要時間は30分未満の簡単なテストなのでそこまで心配しなくても大丈夫です。
・仕訳
・精算表の作成
・財務分析指標の計算(売上総利益率・営業利益率とかそういうの)
・英文でのメール作成
明確な志望動機は大事
大体の候補者が言ってくる志望動機の中で一番ベタなフレーズが
「今までの経験を活かせるから」
私も経理マン時代に何度も面接官を行いましたがこのフレーズを飽きる程に聞きました。
転職の場合は新卒と違って応募者に対して基本的に即戦力を求めるのでそういった事を伝えるのがすごく大事ではあるのですが、もう面接マニュアルにでも書いているのかって位にそのまま言う人ってすごく多いです。
これのみだとはっきり言って論外です。何のアピールにもなりません。インパクトゼロ。
逆にの会社側の立場を考えると、今までの経験を活かせるのであれば別にうちじゃなくていいじゃんって感じですよね。
なので私的なちょっとイジワルな質問として「そうですか。では、同業他社で同じポジションがあったらどうしますか?」と聞いてみたりしてました。
この後の応募者の反応もやっぱりワンパターンでそんな事無いですとばかりに会社の魅力や取扱製品に対する話をしだして弁解をしてきますが、何となく苦しい言い訳に聞こえてしまいます。
それならいっそのことその苦しい言い訳を最初の段階でもっと展開させるといい志望動機になるのに。
採用側としては会社についても当然興味を持っておいて欲しいわけなので、その為「今までの経験を活かせるから」なんて言われた日にはテンション駄々下がりです。
経理マネージャー面接位がやる最初の段階の面接はスキル面を主に見ているのでそれだけでも過去の職務経験で通過できるかもしれませんが、選考の最終段階におけるCFOやCEOとの面接だと会社に対する熱意を主に見たいものなので回答として論外な訳なのです。
なので経理の仕事に対する意欲と、その会社の商品や会社に対する意欲や興味の両軸から志望動機を組み立てると独りよがりにならない志望動機になります。
面接前に必ず会社のHPを見て事業内容や商品などをチェックして自分がその会社に何に興味を覚えたのかをはっきりさせてそれをしゃべれるように準備しておきましょう。
ちなみによくあるパターンとして、面接を受ける中で面接官との相性が良かったのか、面接終了後に「お話を聞いて、すごく御社の一員となりたいと思いました」とばかりに志望意欲が上がることがよくあります。
その意欲は面接本番で伝えないと何の意味もありません。例外としてエージェントを利用した場合については、エージェントを通して熱意を伝えることは一応可能です。
面接のポイント
職務経歴の説明は簡潔に
面接の導入部分で質問されることが多い内容です。
面接官はここで候補者のコミュニケーションスキルを見ています。これは1、2分位でまとめましょう。
たまに長々と話す人もたまに見ますが、そのような人に対しては要点を整理して話す事ができないってことでコミュニケーション力やロジカルさに欠ける印象を受けてしまいます。
例を挙げるとこれ位の内容をもう少し厚くした感じでしょうか。
XXX大学卒業後、○社経験し、○年経理の仕事に従事しております。
取り扱ってきた商材はXXXなどで、XXX社やXXX社が主要な取引先です。
直近の会社ではアカウンティングシニアスタッフとしてXXXの業務を主に行っております。
会計基準はUS GAAPの会社で、マネジメント経験として○名担当しております。
何となく言い足りないななんて思うかもしれません。
ただ、面接官もその後の質問でどんどん突っ込んで質問していきますのでその時に話を広げていけば十分ですよ。
全てにおいて暗記はせずに臨むべし
暗記ではなく、伝えるべきポイントをご自身で整理し把握して面接に臨んで下さい。
この人暗記しているなってのは面接官は何となく分かります。
誰しも嘘をつかれると何となく分かるのと同じ感覚です。結構バレてるよ。
暗記をすると面接時に思い出そうとして目線がぶれる傾向がありますね。また、声に抑揚がなくなり、相手に気持ちが伝わり難くなります。
質問に対して的確なレスポンスをすべし
基本的に転職の面接の場合においては今まで様々なことを経験してきている分だけアピールできる材料がたくさんあります。
ただ、アピールしようとして面接官求める質問の意図とかけ離れた話(聞く側としてはぶっちゃけどうでもいい話)が多くなってしまう傾向が多くあります。
なのであまりアピールし過ぎずに質問されたことに対して端的に結論を先に言いましょう。
そして結論に対して具体例やエピソードを伝える形にするといいですよ。
例を挙げるとこんな感じ。
質問:
貴方の強みはなんでしょうか?
回答:
私の強みは2点あると思います。1点目は○○で、2点目は△△です。
1点目に関しては・・・
2点目に関しては・・・
というような整理の仕方がいいかと。
まとめ
経理職での面接バイブル(そこまで仰々しくはないですが・苦笑)はいかがでしたでしょうか。
何をいまさらと言った感もありますが、上記は面接の基本と言っていいでしょう。
これから面接を受けられる方は是非参考にして下さい。
面接は定型的なやり取りの中で自分自身の話をきちんと伝えることが重要なポイントとなります。
この売り手市場気味なチャンスを生かして好条件の仕事をつかみ取って下さいね!!