3月決算が終わる6月位から秋くらいにかけては監査法人的にはちょっとした閑散期。
上場クライアントの四半期レビューなんてのもあったりしますが(USCPAも日本の上場会社は普通に担当します)、それもそこまで大変ではないので比較的穏やかな時が過ぎていきます。
多くの人が長期休暇を取ったりするのもこの時期です。長い人だと1ヶ月近く休む人もいたりします。
そんな時にやらないといけないのは法人が指定する必須研修の受講です。夏場はどの監査法人もそれなりに研修シーズンだったりします。
監査法人の研修は充実してます
Big4監査法人の素晴らしい点として挙げれるのが充実した研修制度。
座学のクラスやe-learningの視聴など受講形態は様々で、基本的には会計や監査に関連する内容のトピックについてそれぞれの年次に合った内容の研修を受けていきます。
どの年次でも座学、e-learning合わせて年間で延べ2~4週間分位はみっちり時間をかけて色々と学ぶ感じです。監査法人がいかに人材育成に力を入れているかがお分かりになるかと思います。
ちなみに大体の人は必須研修の受講だけで十分ってスタンスですが、やる気があれば監査とは関連の薄いコンサル的な人向けの研修など色々と受けることも可能ます。
閑散期といっても仕事は何かしらあったりするので研修もありがたい反面、それなりに時間を取られて微妙なんて思う部分もあったります。
そういった理由もあり積極的に研修を受けている人とかは実はほとんどいなかったりします。
研修はちょっとした同期会の雰囲気
研修はそれぞれの年次に合ったトピックを学んでいくので、座学のクラスでは大体同期と一緒になります。
普段は別現場で働いていたりするので同期と会える研修はちょっとした同窓会的な雰囲気です。
年次が上がっていく程、同期達とも会う機会も少なくなっていくので結構貴重な機会となります。久しぶりに話したい人がたくさんいるので、休憩時間ではコミュニケーションを取る時間が全然足りないのが個人的には悩みどころです(笑)
研修自体も小グループ単位で分かれてグループワークをしたりする形式がそれなりに多いので、同期と少しワイワイしつつ勉強する座学の研修は結構楽しい時間です。
法人の研修でCPAライセンス更新の単位が付与されます
監査法人勤めのUSCPAのメリットの一つなのが、法人の研修でCPEが付与されること。1時間が大体1単位に換算されます。
私が持っているワシントン州CPAライセンス更新に必要な条件は下記の通り。
・3年間でCPE(継続授業)120単位取得
・そのうち4単位はEthicsを入れること
更新の条件はそこまで厳しくないですが、監査法人に勤めているとアメリカのプロバイダーでCPE取得をする必要もなく、普通に勤務しているだけ(研修を受けるだけ)でCPEの単位が充足されていくのは相当にありがたいです。
プロバイダー料金もそんなに安くはないので無料で単位が取れるのはいいですよ。もちろんライセンスの更新料も法人が負担してくれます。
ちなみにワシントン州向けのEthicsの単位は流石に法人研修では単位を充足できないので個人で取る必要があります。ただ、法人内のUSCPAネットワークでその辺は何とかなったりするので心配をする必要がありません。誰かしらが情報を持っていたりするのでその辺は持ちつ持たれつで助け合う感じです。
秋も深まって忙しくなっていくと研修なんて受けてられなくなっていくので、ヒマな時にコツコツ受けていきたいものです。