USCPAがやじやじしてる

氷河期世代のUSCPAがうだうだと語ります。受かっているから言いたい放題。監査法人で勤めた後に只今事業会社で勤務中。監査法人で働くUSCPA仲間を増やしたい!!USCPA仲間大集合!!

1ヶ月で簿記3級に合格できる最強独学勉強法

経理職を目指す人がまず最初に取得するのが簿記3級。

経理は少し専門的な知識が必要となる職種なので、社内で部署異動でもしない限りは知識のない無資格者が経理職に就くなんてことは基本的には不可能です。

ですので経理をやりたければ必ず簿記検定の資格が必要となります。

簿記3級試験については始める時は「簿記って何?」ってレベルの方でも正しい勉強法を行えば1ヶ月で試験突破可能です。

総所要勉強時間は約50時間程を見て頂ければ十分ですよ。1日当たりだと大体1.5時間程になります。

いつから簿記3級の勉強を始めるのがいいか?

簿記3級の試験は例年2・6・11月の年3回。それぞれの試験に向けていつごろから勉強を始まればいいかというと、、、

2月試験の場合

これは1月です。新年を迎えて何か新しい事に挑戦するのにちょうどいいタイミング。

簿記3級はかける時間と努力量がいい感じで比例していくコスパのいい試験ですので、新年からスタートダッシュをかけるのにもってこいです。合格したら自信がつくものですし、これまでとちょっと違う自分になって1年を過ごせるかもしれませんよ。

6月試験の場合

GW明け位の5月からスタートするとちょうどいいです。4月からの新年度を迎えて5月は新生活に慣れてくる頃ですね。

特に学生さんにオススメしたいのがこのタイミング。6月で3級に合格した後は経理のプロを目指して11月に2級にチャレンジするのもあり。そこまでやって向いていると思ったらそのまま日本の公認会計士試験やUSCPA試験などさらなる高みに挑戦すると将来の選択肢がさらに広がりますよ。

11月試験の場合

11月試験のスタートに最適なのは10月

何となく年の瀬も見えてきて1年が単調だったななんて思っている人にとっては毎日に変化をつける絶好のチャンス。勉強の秋なんて言ったりもしますし(そういえば最近この言葉を聞かなくなったね・笑)、ちょっとトライしてみるのも悪くないですよね。

簿記3級に1ヶ月で合格するための重要なポイント

簿記を知らない方が1ヶ月で試験に合格するために最重要な事は勉強の王道を行くということ。

巷では『簿記3級なんて1週間位で受かるよ』なんて言う人もいますが、そんな楽そうな声には耳を貸さず準備に1か月間は取りましょう。

簿記3級クラスの場合色々な教材が出ていますが、その中でこれをやったら間違いないという評判のあるものを選ぶのが1ヶ月できっちり合格するコツです。

合格への3点セットとそれぞれの勉強方法

合格に必要なのはテキスト(教科書)問題集過去問集の3つ。

これはどんな試験であっても基本的には同じです。いわば合格への3点セット。始めようと思ったらまずはこの3点セットを準備して下さい。

簿記3級のテキストはいろいろな会社から出版されているので迷うかもしれませんが、短期で合格したいのなら資格試験の有名予備校であるTACか大原が出しているテキスト類を買う事をオススメします

この2つの学校は日本でも最難関の試験である公認会計士試験の合格実績も抜群にあり、会計系試験のノウハウを知り尽くしているため無駄なく勉強を進められます。また、簿記2級まで進む場合においても3級レベルでこれらの学校の教材で勉強していると2級範囲もスムーズに移行できます。

TACと大原の教材についてはどちらも差はないので気に入った方を使って問題ありません。デザインなどのフィーリングで選べばいいでしょう。ちなみに予想問題集もどちらの予備校でも販売していますがこれは不要です。これは単に受験生の不安を利用したビジネスみたいなものです。

テキスト(利用期間目安:最初の10日程・問題集と並行)

テキストは知識のインプットに利用します。

最初は読んでも全然分からないものですがその辺はみんな同じですので不安にならずに読み進めて行ってください。

こんなのがあるんだ~位の軽い気持ちで読んでいけば大丈夫ですよ。3日坊主にならずにとにかく進めていくことが肝心です。

TACや大原といった有名予備校のテキストは本当によくできているもので、普通に読み進めていくだけで結構理解できるものです。

TAC:みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記

みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第6版 (みんなが欲しかったシリーズ)

みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第6版 (みんなが欲しかったシリーズ)

このシリーズも人気があるのが、いつの間にかDVDまで出ています。

簿記3級レベルだとDVDを見なくてももちろん合格レベルまでいけますよ。なのでDVDについては始めて簿記を勉強する方で不安な方のみ購入されたらいいと思います。DVD自体も比較的安いですしね。

ただ、合格の為にはこの段階での知識のインプットではなく、この後の問題集を解くアウトプットの工程が一番大切です!!

大原:スラスラできる日商簿記3級テキスト

スラスラできる日商簿記3級テキスト (大原の簿記シリーズ)

スラスラできる日商簿記3級テキスト (大原の簿記シリーズ)

問題集(利用期間目安:最初の10日程・テキストと並行)

テキストを読んでもあまり分からない部分を補完してくれるのが問題集。アウトプットしつつ知識の定着に利用します。上記のテキストで読んだ部分の問題を解くだけでOKです。

あまり考えて解くと言うよりは分からないところは答えを丸暗記する方法を取るとラクに勉強が進んで行きます。その過程で体が自然と覚えていってくれます。

時間配分的には上記のテキストと合わせて1.5h/日位で流す位でOKです。

TAC:みんなが欲しかった 簿記の問題集 日商3級 商業簿記

みんなが欲しかった 簿記の問題集 日商3級 商業簿記 第5版 (みんなが欲しかったシリーズ)

みんなが欲しかった 簿記の問題集 日商3級 商業簿記 第5版 (みんなが欲しかったシリーズ)

大原:ステップアップ問題集 日商簿記3級商業簿記

ステップアップ問題集 日商簿記3級商業簿記 (大原の簿記シリーズ)

ステップアップ問題集 日商簿記3級商業簿記 (大原の簿記シリーズ)

過去問題集(利用期間目安:最後の20日程)

これまで勉強していったことの総仕上げに利用します。

簿記3級の試験内容は各回でそこまで差がないので過去問を利用することで合格レベルまで力を一気に引き上ることが可能です。

過去問題集を解いていると意外と出題パターンが単調であることが良く分かると思います。試験に対して必要以上に恐れることはありません。

簿記3級試験で一番コスパがいい勉強フェーズはこの過去問をひたすら回す作業です。可能な限り(出来ればほぼ全問解けるようになるまで)何度も解き返していきましょう

過去問集については全12回分収録されてますので、全部2回転以上させるのは時間的に難しいなと思う方は古い回から2回分程捨ててもOKです。

このフェーズの勉強法は同じ問題を2回は解くことで要点の定着と出題パターンに慣れることを一番の目的としているので、あやふやなままやる位なら思い切ってやらないという戦略も有効だったりします。

TAC:合格するための過去問題集 日商簿記3級

合格するための過去問題集 日商簿記3級 '19年6月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)

合格するための過去問題集 日商簿記3級 '19年6月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)

大原:日商簿記3級 過去問題集

日商簿記3級 過去問題集 2019年度受験対策用 (大原の簿記シリーズ)

日商簿記3級 過去問題集 2019年度受験対策用 (大原の簿記シリーズ)

電卓について

簿記と言えば電卓ですが、12ケタ入る電卓があればどんなものでも全然問題はありません

電卓もそれっぽいのを買うと5,000円とかざらにしてしまうものなので最初の段階ではあるものを使えばOKです。

持ってない場合は合格後に経理マンを目指すのでしたら仕事でも使えそうなしっかりしたものを持っておくといいですし、そのつもりはないのでしたら100均とかで売ってそうなものでも十分に対応が可能です。

ただ1点注意点を上げると、試験勉強を効率的に進めるという点でもキータッチが悪くない電卓を使うことをオススメ致します。

こんなのを使えば十分。経理マンになってからも十分に使えます。

また、会計士等の上級試験だと電卓は利き手と逆の左で打つ人が多いのですが、簿記検定レベルですと普通に右手(利き手)で打ってて問題はありません。

まとめ

簿記3級を始めてみようなんて気持ちがおきましたでしょうか。

簿記は学校でも習ったことのない人が多いジャンルなので自分でもできるかなと不安になりますが、きちんとした勉強法で勉強していけば詰まることなくスイスイ勉強が進んでいきます。

やってみると意外と理解できるものですよ。

合格後は人生がこれまでよりちょっと開けていること間違いなしです。勉強頑張って下さい!!

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