USCPAがやじやじしてる

氷河期世代のUSCPAがうだうだと語ります。受かっているから言いたい放題。監査法人で勤めた後に只今事業会社で勤務中。監査法人で働くUSCPA仲間を増やしたい!!USCPA仲間大集合!!

USCPAが監査法人で監査職に就くために受けた面接はこんな感じ

監査法人を退職してまず書いてみたかったのが監査法人に入社する際の面接についての話。

勤めている間は何となく法人に遠慮して書けなかったこのネタも、辞めた今なら話していいでしょってことで今更ながらに解禁です(笑)。

何となく面白おかしく書いてますが、面接のポイントも合わせて書いてますのでご参考にされて下さい。

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書類選考

私が監査法人へ応募するに当たって一番心配していたのが書類選考。

経理マンが他社経理へ転職する場合だと、経理経験もそれなりにあるし、USCPAだって持っているので、求人票を見れば大体面接には呼ばれるかどうかはある程度見積れるもの。

それに比べて経理マンから監査法人への転職の場合は監査経験もないし、USCPAは持っていて当然で、チャンスも大手監査法人だけで考えるとBIG4の4社しかないってことはたったの4回。

中小までいれるともう少しチャンスは広がるかもしれないけど、それでも経理のポジションに比べたら格段にチャンスは少ないもので。。。

ついでに言うと私の場合はその時既に30代大して若くもない微妙な年齢。

経理経験とUSCPAの資格を引っさげて(別に超大手に入りたいってキャラでもないし)そこそこぬるくこなしてたそれまでの転職活動に比べると、監査法人への転職活動はラクではないんだろうなというのが最初の予想でした。

逆を言うと経理→経理への転職は経験と資格があれば比較的簡単だったりするのです。その辺の事情は下記をご覧下さい。

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結果としては書類を通過して面接に呼ばれることになるのですが、監査法人の内情なんて当時は知る由もなかったし、結果を待つ間は微妙な気持ちでした。

書類選考のポイント

ズバリ書類選考のポイントとしては2つ。年齢職務経歴

監査法人に入社して気づいたのですが、事業会社向けの監査職に新人として入ってくるUSCPA組は軒並み35歳未満。そのうち半数以上が経理や会計事務所で働いた経験あり。

経理未経験だと30歳未満の人がほとんど。彼らのバックグラウンドとしては、もちろんちゃんとした職歴のある人ばかり。フリーターしてました的な人は皆無な感じ。

ってことはその辺が線引きになるのかと。

ちなみにJCPAみたいに40歳位の新人ってのは全く見たことないです。JCPAの方の場合は数は相当に少ないけどそういったケースもあったりするのです。

1次面接

何となく不安だった書類選考も通過し晴れて臨んだ1次面接。

これまではあくまでも予選に過ぎない訳で、いよいよここからが本選です。

場所はもちろん監査法人の会議室。広くてきれいなドラマに出てきそうなレセプションを通って会議室に向かう際に、やっぱ大手の会社はこういったところから違うなと感動してました。

会議室に入り面接官とご挨拶してから面接開始。面接官は2人

1人はパートナーだったのですが、もう一人の方の役職は覚えてないんですよね。シニマネだった気がするけど(苦笑)。。。

ちなみに入社後に雑談の中でよく面接官が誰だったって話をしたりすることも。なので面接官の名前は覚えておくとその後のためになります。私は全く覚えてなかったのでその点残念でした。

1次面接は1時間程で、(後から思うと)事業会社でも聞かれそうなごく一般的な質問について雑談を交えつつ行われました。

聞かれた内容は大体こんな感じ。

・自己紹介や、経歴について
・なぜ経理から監査に移りたいのか(志望動機)
・経理マン時代のエピソード
・なぜその監査法人なのか
・どういったキャリアを積んでいきたいか
・英語力について
・日本基準のクライアントも担当してもらうことになるがそれについてどう思うか
・監査未経験だと一番下っ端からのスタートになるけどそれでもいいのか
・他社の選考状況について

ラッキーなことに面接官の方は私と気が合いそうな比較的おしゃべりが好きそうなタイプ。そのせいか雑談がちょいちょい入って面接は進められていきます。

すごく覚えているのは一番最初の自己紹介の際に卒業した高校と出身地の事だけで10分以上も雑談をしたこと。

フランクな雰囲気を作って私を試そうとしているのかと逆に疑って、話を盛り上げつつも丁寧な話し方を崩さないように注意したことを覚えてます。とりあえずつかみはバッチリ。

その後はよくある面接の順番に従って進んでいきました。監査法人だからといって特別なことがあるわけではなかったです。なのでこれから面接に臨む方はそこまで構えなくても大丈夫。

終始和やかな感じで1次面接は終了。

パートナー面接のポイント

ここでの選考のポイントとしては自分が周りの役に立つ謙虚な人材であることをはっきりと証明すること。

なぜならJCPAのパートナーの方は会計士試験の合格に始まって、所内での出世競争に打ち勝った相当な強者ばかり。

ってことはプライドがかなり高い方であるということは容易に想像がつくかと思います。

ついでに言うと所内でもパートナーは相当に回りから持ち上げられる存在です。パートナーの周りにいる太鼓持ちみたいなシニマネとかゴロゴロいますし。

なのでそのような方からしたらJCPAでもないUSCPAは足りないJCPAの枠を埋めるためのただのおまけ位にしか思っていないものなので(マジで)、あまりに可愛げのない調子に乗った発言は避けるべき。

間違ってもUSCPAに合格したから監査法人にでも入ろうと思った的な回答はご法度です。

USCPA組のみんなの本音は大体そんなものなのですが(その証拠に数年で大体辞めるし・苦笑)、そこは大人になって上手い事言うべし。

なので誠実さを出しつつはきはきした口調で、とにかく謙虚にやる気をみせつつ、相手を適度に立てながらやり取りをすることをオススメしておきます。これは入所後にパートナーのみならずマネージャーや主査に対する際にも使えます。監査法人はマジでプライドの高い人達が集まる組織です。

ちなみに監査未経験者は一番下っ端からの入社ってこともあり、そのためスキル面は大して重要視されていないような印象を受けました。面接の中で職務経歴書に書いた内容をなぞって聞かれた位でした。

2次面接

私が受けた際には1次の後にすぐに2次を行いました。

なので面接に要した日数はわずか1日のみ。一般的な面接に比べるとラクな感じです。

今度の相手は人事の方。2次面接も1時間程。

エージェントの方からは基本的にはパートナーが合否を主に決めるので、人事との面接は簡単な人物チェック的な感じと聞いてました。

聞かれた質問は1次と似たような感じでついでに聞かれたのはこれ位。

・いつから入社可能か

2次面接については穏やかな雰囲気の中で、予め質問項目も決まっているのかと思う程に比較的機械的に終わった感じです。あまり恐れることはありません。

帰り際に人事の方が会議室のあるレセプションフロアを少し案内してくれて監査法人を後にしていきます。

そこまでしてくれたし、内定もらえるかもなんて思いながら帰宅したのを覚えてます。

人事面接のポイント

人物チェックこともあり、ここでのポイントはビジネスマナー

社会人としての態度に立ち振る舞いや言葉使いにすごく注意しながら臨むといいでしょう。

基本的には現場が採用を決めるものなので、ここでは心証を悪くされないように注意するだけで大丈夫。

内定

全ての選考が終わってちょうど1週間後に内定をもらいました。

エージェントと話してから応募してここまでにかかった時間は大体3週間弱と結構早め。

書類選考の際に悩んでたのがウソみたいにあっさりと終わってしまったのでなんか不思議な感じでした。

内定をもらってからも経理マンのキャリアを(一時的とはいえ)捨てていいのかとか、給与が下がることに対して何となく不安を覚えたりと色々悩んだものです。

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結局は内定も受託して晴れて監査法人勤務となったのでした。

結果的には監査法人の経験がその後に経理マンに戻る時にも大きく役に立ったので、あの時に思い切ってよかったなと今更ながらに思いますね。