USCPAがやじやじしてる

氷河期世代のUSCPAがうだうだと語ります。受かっているから言いたい放題。監査法人で勤めた後に只今事業会社で勤務中。監査法人で働くUSCPA仲間を増やしたい!!USCPA仲間大集合!!

USCPAが事業会社に転職して思い出す監査法人の良さ

監査法人から事業会社に転職して早いものでもう4か月が経過。

新しい環境にもすっかり慣れて、今の会社での毎日が当たり前のようになってくる今日この頃です。

私の会社は外資なので決算期はよくある12月決算。なので、年度末決算の時期はちょっとバタバタしたものの、監査法人時代の年度末監査に比べれはそんなのはちょろいもので。

ついでに言うと3月末は四半期決算なのですがそれもあまり重たい仕事でもない感じ。外資なんて響きはいいけど、言ってしまえば在外子会社だしね。

監査法人時代の仲間は繁忙期真っ只中で忙しくやっているのを聞いたりすると未だに転職したことに対して軽い罪悪感をなぜか覚えたりしてしまいます。。

転職して欲しいものは全て手に入れたはずなのに何となく監査法人が懐かしくなる今日この頃です(苦笑)。

そこで今回は監査法人時代を懐かしみながら、あの頃の良かったことを書いてみようかと。

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1.監査法人は仕事以外の部分ではとにかく全てが自由だった

今から思うに監査法人はとにかく全てがフリーダム

簡単に説明するときちんと与えられた仕事をして、法人のルールさえきちんと守っていれば後はとにかく個人の自由みたいな。

もちろん仕事については結構タフだったし、その雰囲気が悪い方向に行ってしまっているのが年度末監査等の繁忙期のエンドレス残業だったりもする負の一面もあったりするのですが(苦笑)。

なので、進捗がよくてタスクがない時やそもそも仕事のアサインが入っていない時なんてのは堂々とのんびりしてました。

事業会社に転職した今は監査法人時代より遥かに仕事そのものがラクになったこともあり、業務時間内でもそこそこヒマな時があったりします。

ただ、そんな時も流石に分かりやすくのんびりしたりするのはもちろんご法度。普通の会社なら当たり前のことです。

2. 嫌でも高度な会計知識が体で覚えれた

外資系の事業会社で働くようになって真っ先に思ったのは『高度な会計知識っていらなくないか』ってこと。

私の今いる会社(よくある小規模な外資系企業)の経理部門で切られる伝票の8割以上(いや、9割かも・笑)が簿記3級の内容で完結している世界。

私も(一応)管理職なのでスタッフが作成した伝票をチェックするのですが、伝票内容のほとんどは以下の通り。

売上、売掛金、費用、買掛金、有形・無形固定資産、減価償却費引当金とかそんなのばっか。あ、あと給与も。

年次決算になると税金とかの上級論点も出てくるんだけど、そんなのは年に1回だし顧問の会計士の先生もいるから誰がやってもまあ何とかなるプロセスになってます。

って訳で実際には別にUSCPAとか(日本の会計士資格とか)なくても全然やっていける訳で、要は簿記2級があれば十分な世界

USCPA資格と監査法人出身というキャリアは今のところ泊付けのためだけに使っているような気がする(苦笑)。

監査法人時代に苦労して調書を作りながら覚えていった税金4点セット繰延税金資産の回収可能性の検討とか、パートナーやマネージャーがピリピリしながら聞いてきたのれんの減損とかそういったなんか難しいことやってるなって実感できる論点とかは今は昔ってところです。

仕事として振られることで調べたりしながら会計知識を学んでいくチャンスは明らかに監査法人の方が多し。

もちろん嫌になる程(年に数十時間程も!!)受けさせられた会計論点や監査についての研修なんてのも監査法人ならではですよね。そういった恩恵がなくなった今はライセンス更新のためのCPEも自分で取らないと。。。ついでに更新料も自分持ちです(苦笑)

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同じ経理でも四半期決算が重要になる日系の上場会社とかは話は別です。

3.切磋琢磨する仲間がたくさんいた

これは明らかにないものねだりなんだけど、同じ視点で物事を見れて切磋琢磨する仲間が今はいないのはちょっと寂しい感じです。同期なんていないしね。

監査法人はどっちかっていうとちょっと学校っぽいところがあるから上下関係はあっても会社的ではなく部活的なノリな場所であるのに対して、一般事業会社の方がいわゆる会社って感じでそういった部分ははっきりしている場所って感じ。

もちろん今の会社の経理部員も仲間なのですが、どうしても基本的には上司と部下って感じにならざるを得ない部分もあるため、監査法人の時の様に一緒になってワイワイやるって感じではありません。

もうちょっと言うと監査法人は基本的にキャリアに対する意識が高い人がほぼ100%を占める場所ですが(基本的には超難関の公認会計士試験を通った人が入る場所だし)、一般事業会社だどキャリアアップの為に何かをしようとか考えない人なんてのもそれなりの数がいたりするので結構温度差があると感じてます。

まとめ

こうやって思い出しながら書いてみると監査法人時代が懐かしいなあという気持ちになります。

今の環境もとても良かったりすることもあり、だからと言って今と昔を天秤にかけてどっちがいいかというのは全然判断できない感じです。一般事業会社には一般事業会社での良さも当然あるし。

はっきりとした傾向で言うとキャリア重視なら監査法人で、ワークライフバランス重視なら外資系経理がちょうどいいってとこですね。

両方体験してみてどっちも悪くないことは保証しますので、人生のライフステージに応じて使い分けるのがいいかもしれません。

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