会計事務所と言えど、従業員が全世界で数万人いる監査法人から会計士や税理士の先生1人でやっている街の会計事務所まで相当に幅があります。
どちらも会計知識を生かしてクライアント相手にサービスを提供しているという点では同じなのですが、給与については相当に差があったりします。
今回はそんな街の会計事務所の給与について。
街の会計事務所の給与ってこんな感じ
会計業界に身を置きつつも会計事務所についてはあまり情報は持っていないのですが、経理マンをやってた時に付き合いのあった会計事務所職員の方を通じて給料が相当に安いこと位は知ってます。
街の会計事務所の給与が実際どれ位安いかというとこんな感じ。
こちらはネットで見つけたとある会計事務所の求人に載ってた給与。まあ、転職サイトを見て回ったところありがちな内容のようです。
一番下っ端のアソシエイトで年俸は260万円。
月ベースで見ると大体21.6万円。
月160時間勤務と仮定すると時給ベースで1,300円台。
これはちょっと酷使しすぎしすぎじゃないかと他人事ながら心配になりますね。正直経理の派遣スタッフの方が給与が高いです。
会計事務所って企業経理と違ってクライアント相手にサービスを行う会計のプロフェッショナル集団のはずなのに、実際の給与は経理派遣スタッフより低いってのはなんとなくもやもやしてしまいます。
ちなみにBig4監査法人で働く会計士の1・2年目の給与(残業込み)が大体この事務所のマネージャー位です。
働いている人曰く、修行だそうです
街の会計事務所の大きな特徴と言えば、スタッフの多くが税理士試験の勉強中の身であること。JCPAやUSCPA勉強中の人はほとんどいません。
将来的には独立を視野に入れているために修行として薄給を受け入れているのだそうです。この辺はちょっとブラックな香りがしますね。
その代わりにスタッフへの勉強への理解があるため予備校に通う日は残業をしなくていいように配慮があったり、試験前には試験休暇もきちんとくれたりします。
ちなみに監査法人も日本の公認会計士の修了考査前には長期の休暇を付与して勉強をバックアップする体制があります。
税理士試験との両立はなかなかしんどいようです
税理士試験は5科目全てに合格するまで10年かかることも普通な恐ろしい試験ってこともあり、会計事務所職員であっても途中で挫折する人がそれなりにいるよう。
その場合は一般企業の経理に行くのが一般的です。経理アウトソーシングなども会計事務所はやっているし、一般的な経理マンがあまり得意としない税法の知識もあるので転職市場ではそれなりに重宝がられる存在です。
合格できなくてもこのように自分のバリューを上げることが出来るのは街の会計事務所勤務のいいところですね。
個人的には街の会計事務所より経理マンをやるかな
経験を積むって意味では街の会計事務所もいいのかもしれませんが、生活に余裕がないとやっぱりきついし個人的には町の会計事務所で働くなら経理マンをやるかなってところが本音です。
経理マンやりながらでも試験勉強はできますし、給料も世間一般的な額位はもらえます。
なんかこういう修行だから薄給でも我慢するみたいなブラックな環境には耐えれそうにありません(苦笑)。