USCPAがやじやじしてる

氷河期世代のUSCPAがうだうだと語ります。受かっているから言いたい放題。監査法人で勤めた後に只今事業会社で勤務中。監査法人で働くUSCPA仲間を増やしたい!!USCPA仲間大集合!!

就職氷河期世代にも敗者復活のチャンスはたくさんあったはず

ネットで見つけた気になる日記。

私と同じ氷河期世代の方が書かれた内容なのですが、私も含めてこの世代の人が心の底で思っていそうな内容だなと思って共感する部分半面、そこまで筆者の方が悲壮な状態になっているのもなんかもやっとする感じでした。

anond.hatelabo.jp

今回は就職氷河期世代について、同じく氷河期世代の私の意見を書いてみます。

そもそも就職氷河期とは

そもそも就職氷河期とはどの期間を指すのかというと、1993年から2005年の間のバブル崩壊後の就職が困難であった時期。12年もあったんだ。干支一周してるやん。

生まれた年で言うと大卒時に就職氷河期であった1971年度から1982年度に生まれた人々が就職氷河期世代ってことになりそうです。

就職氷河期世代の就職活動

私の大卒時の就職活動の思い出と言えば、なんか宝くじでも買っているかのような感じで応募していたこと。

どの求人も若干名みたいな募集だったし、自分のスペックを考えると採用される気もしないしってノリでした。理系ならまだ就職がなんとかなったのかもしれませんが、私は文系だったし。

隣の芝が青く見えてるだけだったのじゃないかな

日記の中でなんとなく違和感を思えたのがこちら。

努力が必要なのはわかってる。でも何をどう努力したらいいのかわからない。

チャンスがほしいんだ。ちゃんと何年か努力したら親や周りにも堂々と説明できる仕事につけるチャンスがほしいんだよ。

私もなんか上手くいかなかった就活時なんかは将来を杞憂して同じようなことを思っていたことだけど、社会人になってから思う内容にしてはあまりに幼いのではないでしょうか。

っていうのも、就職氷河期と言えど大体の人はそんな状況の中で正規・非正規の差はあったり、子供のころから希望した職種ではなくそれまで考えたこともない職かもしれないけど何かしらの職についたわけで、社会に出ての最初の努力はとりあえずその仕事を頑張ることだったのではないかと思います。そんな中でまだ何を努力したらいいのか分からないとか言っているのはなんか幼く感じます。

もちろん身を粉にして丁稚奉公するとかそんな極端なことではなく、与えられた仕事を一人で回せれるようにするための当たり前の努力。

チャンスにしたってそういったことが出来る人にはもっと同業他社で条件のいいところに転職したり、非正規から正規になったりするなど何回もあったと思います。

だからこそ努力がどうとか、チャンスがどうとか言うのはなんかもやもやするわけです。隣の芝が青く見えてるだけだったのじゃないかな。

氷河期世代にも敗者復活のチャンスって意外とあったと思う

昔の世代の人と比べてしなくていい苦労をすることの多い氷河期世代ですが、こんな氷河期世代にも敗者復活のチャンスって意外とあったと思います。

2005~2008年(就職氷河期明けからリーマンショックまで)

まずは就職氷河期明けからリーマンショックまでの2005~2008年位。

ホリエモンのライブドアがやたらもてはやされて、M&Aとかなんか良く分かんないファイナンス用語が飛び交っていたような時代。

この頃はそこそこ求人が多かった時代ではないでしょうか。新卒時にあまり条件のいい会社に入れなかった人もこのタイミングで第2新卒としてもっと条件のいい会社に移れた時代でした。

新卒時に全然ダメだった私もこの期間で中途採用としてとある会社の経理として働くことととなり、USCPAの資格を取るなどしてコツコツといろいろ積み上げた結果今のキャリアにつながっていきます。

2014年~(団塊世代の大量退職とか)

そして、ここ数年の団塊世代の大量退職による売り手市場な時代。

社会に出ていろいろ苦労していた氷河期世代も大体30代半ば~40代前半。これまで頑張った実績を武器に条件のいい同業他社に行くことができやすい時代になったと思います。

就職氷河期世代の数少ないいい点は一貫したキャリアを積んだ競争相手がそこまでいないということ。ある程度我慢して同じ職種を続けてきた人にとっては苦労が報われやすい時代となってきました。

今やっている仕事が天職なんじゃないかな

今は昔のように時代がある程度の長期間安定することはない一寸先は闇的な時代なので、就職氷河期のような暗黒時代は簡単にやって来ると思います。

そんな中で生き抜くために大事なのは今やっている仕事でキャリアを積んでいくことしかないのかと。

コツコツとキャリアを積んでいく中でまた時流が良くなったら上昇気流に乗れるチャンスが来るでしょう。

夢とかやりたい仕事とかそんな甘い言葉に惑わされず、何かの縁でやることになった今やっている仕事が天職なんじゃないかなと思います。