USCPAがやじやじしてる

氷河期世代のUSCPAがうだうだと語ります。受かっているから言いたい放題。監査法人で勤めた後に只今事業会社で勤務中。監査法人で働くUSCPA仲間を増やしたい!!USCPA仲間大集合!!

30代からの社会人向け!!オススメの会計系試験まとめ

30歳を超えてから経理のプロを目指したり、今の仕事から事務職である監査や経理に転職しようと会計系の試験に挑戦しようとする人も多いかと思います。

そんな中で数ある試験の中からどの試験を受けようかと迷われる方も多いですよね。

そこで今回は30代からスタートするに当たっての会計系試験を説明していきます。私は経理・監査のキャリアで10年超働いているので少しは業界のことを少しは知ってますよ。なので私見も相当に入ってますが是非ご参考にして下さい。

誰もが取ってて損はない簿記2級

経理をやりたい人がまず取る簿記2級。いわば基本です。ないと話になりません

営業職の方も早い方だとそろそろ管理職に昇進しマネジメントする側に立つ年代ですので、BSやPLが読めるように取っておくことをオススメします。

試験自体も商業簿記・工業簿記と科目が分かれていますがそんなに恐れることはありません。合格率も30~40%と比較的高めなので真面目に勉強をすれば大丈夫。もちろん働きながら半年もかからずに合格が可能です。

ただ、30代の経理未経験者が簿記2級だけでいきなり経理職の正社員に就くのは厳しいので、実務経験を積みたい方は派遣社員を間に挟むといいでしょう。

簿記2級は独学で合格可能です。早ければ2~3か月、長くても半年もかければ合格レベルに到達します。

コスパと言う意味ではかなりお得な資格です。

誰もが一度は夢見る税理士試験

30代を超えた人が一度は夢見るのが税理士試験。予備校の謳い文句は『働きながら毎年1科目ずつ合格していけます』とかそんな感じ。

消費者は何となくコツコツやっていくイメージに弱いのか挑戦する人も多い模様。オジサンの人気資格ランキングなんてあったら行政書士と双璧をなすであろう資格です。

個人的には一番コスパが悪い試験だと思ってます。

理由としてはいたって単純。1年1科目づつ取ったもしても全部合格するまで5年もかかること。しかもそれぞれの科目自体の合格率も決して高いものではないため激戦必至。好きでないとやっていけないです。

結婚や出産とライフステージの中でも人生の中でも最高レベルのハッピーイベントがあったり、仕事にも慣れてやりがいも感じながら給料もそこそこもらえだしお金を使う楽しみも分かってくる楽しい30代の5年とかを費やす試験ではないことは間違いないです。選択肢から真っ先に外すべきの資格です

頑張って合格しても就職先はあまり芳しくなく、未経験の人が働ける税理士法人はブラック気味な法人が多いことも要注意です。

www.uscpayajiyaji.com

コスパという点ではなんとも微妙ですが、ただし合格したら独立開業という最大のご褒美が待ってます。

余談ですがBIG4の税理士法人で働いている人はスマートなオーラが出てて格好いい人が多いです。

監査より税務の人の方が何となくインテリ感が漂っているような気がするのは気のせいでしょうか。

敷居は高いけどコスパは悪くないUSCPA(米国公認会計士)試験

こちらは外国好きなミーハーな人に人気のUSCPA(米国公認会計士)試験。こちらの予備校の謳い文句は『会計と英語が分かるグローバルな人材になれる』とかそんな感じ。

合格しただけでグローバルな人材になれるかというと怪しい限りですが、少なくとも外資経理職や監査法人などへの道が開きます。難易度の点でも税理士試験や会計士試験程は難しくないので働きながらでも1~2年で合格可能です。

ただこの試験のデメリットは受験までに相当お金がかかることと人によってはキャリアアップにつながらない恐れがあること。

しかも1・2年での短期決戦向けの資格なのでお金は一気になくなります。また外資経理職にしても不況時は採用が絞られたり、監査法人への就職にしてもUSCPAはまだまだJCPAの不足分の調整に採用している面があるのでこちらも時代によっては採用が怪しくなるなど世相によっては未経験者にとって全く取った意味がないといった状況にもなったりします。

その為ローンを組んで予備校代に通ったりするのは若干リスクのある行為ですので、あくまでもそこそこ職歴があってお金に余裕がある人が挑戦することをオススメします。

ちなみにUSCPA試験の勉強法については下記も合わせてご参照下さい。

www.uscpayajiyaji.com

人生を一発逆転させるために挑戦してみる価値ありの公認会計士試験

言わずと知れた会計系試験の最高峰です。合格さえすれば税理士資格もおまけでついてくるスペシャル資格(実際は修了考査を合格して会計士登録をしてからです)。

競争相手のメジャー層は時間がたくさんあって頭の回転がさび付いていない学生層です。働きながら勉強する社会人にとっては合格はなかなか厳しいものですがそれだけに合格後のメリットは計り知れません。

合格さえすれば30代未経験でもBIG4監査法人に余裕で入所可能です。監査法人に入っておけばその後のキャリアはある程度勝手に開けてきます。まさに人生を一発逆転させるための試験です。

ただデメリットとして合格できないリスクも相当にありますのでダメだった時のことも考えておく必要があるでしょう。

個人的には税理士試験を受ける位なら会計士試験に挑戦をしてみたいですね。

30代にオススメする会計系資格は

30代にオススメする会計系資格をまとめると、

簿記2級>>>>>>USCPA>>>公認会計士(日本)>>>>>>>>>>>>税理士試験の順になります。

30代からキャリアを変えるのはどの職種でも難しいものがありますが、資格職に就いては資格を取得することでキャリアを変えることが可能なので転職してみたい人がいたら是非挑戦してみるといいでしょう。