USCPA合格後の悩みとしてあるあるなのがライセンス取る取らない問題。
個人的には合格したのならライセンスまで取らないと意味がないと思う派なのですが、取らない派の意見としては取得や維持にコストがかかるというもの。
そこで今回はライセンス維持のために実際にいくらかかるのかというのかをご説明します。
これは私のワシントン州公認会計士のライセンス。さすがに個人情報っぽいところは隠してます(苦笑)。
ワシントン州のCPAライセンス関連費用
こちらはワシントン州のライセンスがらみにかかる費用をまとめたもの。
何となく高そうにも見えるし、意外と払えそうにも見える微妙なライン。
ワシントン州のCPAライセンス申請にかかる費用
ライセンスがらみで少しお金がかかるのがライセンス申請時点。
受かったばかりの段階でいきなり10万円弱払うのも少しきついですが、実はそれでも日本の公認会計士に比べると破格の安さだそうです。日本の先生も大変ですね。
それではそれぞれの費用について見ていきます。
ライセンス申請料 :330ドル
当然かかるのはライセンスの申請料。受験の時に1科目500ドル払っていたことを考えると安いものですね。
AICPA倫理試験:251.37ドル
ライセンス取得については申し込んでそれで終わりかと言うとそんなことはなく。2つの倫理試験の合格が求められます。
その内の1つがこのAICPA倫理試験。アメリカ公認会計士協会(AICPA)が提供する倫理試験です。
こちらは流石にUSCPAの時の様にテストセンターに行って受験するとかではなく、アメリカ公認会計士協会がAICPA Storeで「Professional Ethics: The AICPA's Comprehensive Course」と言う問題集を買って自宅でのオンライン受験すればOKの比較的緩いもの。
テキスト自体は189ドルなのですが、Shipping feeがテキスト代の33%と相当などんぶり勘定で計算されて追加請求されます。
ワシントン州倫理試験:無料!!
ライセンス取得への最後の関門と言える2つ目の倫理試験。こちらはライセンスを申請するワシントン州が提供する倫理試験です。
本試験合格後に2回も似たような倫理試験を受けないといけないのは正直クソ面倒でした。ルールにうるさいアメリカだけあって倫理を重要視しているのが良く分かります。
私がUSCPAがらみで二度とやりたくないことぶっちぎり1位のワシントン州倫理試験は嬉しいことに受験料は無料!!リテイクになると面倒ですがお金はかからないので安心して受けれますね。
ライセンスインタビュー代:30,000円 (プロアクティブ利用の場合)
ライセンスを申請する際には実務経験証明書へのサインをUSCPA有資格者にしてもらわないといけません。
しかもサインできるのは取得後5年以上経った人のみ。
監査法人でもない限りなかなかサインできるCPAが周りにいないため、そのような場合は予備校のライセンスサポートを利用します。
私はアビタスとプロアクティブの2つを検討して結局プロアクティブを利用しました。双方の違いをまとめると以下の通りです。
アビタスの場合
料金:10,000円(税抜)
値段は安いのですが外部の人にサインを頼むらしくサイン完了まで1ヶ月程はかかります。その時点でぶっちゃけ微妙です。
ライセンス取得マニュアル等はちゃんとありますが、質問をした時の担当者の回答がいまいち的を得ていない等サービスとしてはあまりきめ細やかではなくイマイチ。
安かろう悪かろうと言った感じだったので使いませんでした。アビタスはUSCPA以外の講座もたくさん展開してるし、実際ライセンスサポートは採算度外視のサービスみたいですし仕方がないのかと。ちなみにこちらはアビタス生限定のサービスになります。
プロアクティブの場合
料金:30,000円(税抜)
アビタスとは打って変わってこちらは担当者がなんでもやってくれそうな程サービスレベルが高いです。
サインのインタビューも佐々木先生のアポを取ってすぐに完了です。アビタスより2万円高いですが確かにその分だけの差はありました。USCPAに特化した予備校の強みを生かしたサービスですね。
しかもプロアクティブ生でなくても利用可能なので、ライセンス取得についてはプロアクティブを利用することをオススメします。
ワシントン州CPAライセンス維持にかかる費用
USCPAライセンスは一度取得したら生涯有効というものでなく、3年に1度更新が必要です。
ただ更新のためにはきちんと継続教育を受けてCPEと呼ばれる単位を取っておかないといけないのはちょっと面倒。その為の費用などもかかりますが資格の維持については大してお金はかかりません。
維持費だけで見ると年間3万円程。やろうと思えばもっと安くすることも可能です。
ライセンス更新料:230ドル
何はともあれ大事なのはライセンス更新料。更新時は申請時より100ドル安い230ドル。あまり高くないです。
監査法人勤務なら会社が払ってくれます。とてもありがたいです。
CPE取得費用:457ドル
CPE取得にも当然お金は必要。CPE取得のためのオンラインコースを提供してくれる業者に登録して単位を取得していきます。
単位取得方法はコースを見た後に行う択一式のテスト。1単位位辺り大体5問問題が出て8割程取れれば合格です。
業者も結構数があり自分が気に入ったところを選ぶところが可能です。私のお勧めは断然CPExpress。値段は457ドルと高いのですが何より1単位レベルから単位を取れるのがすごく便利です。
他のところだと一番小さいコースでも4単位レベルからだったりするのでその場合20問を解くのは結構しんどいですしね。
ちなみに監査法人で勤めていると監査法人の研修がそのままCPEとして認められますので、その場合はCPE取得費用はタダ(むしろ給料をもらって研修できます)!!
ワシントン州指定の倫理単位:49ドル
また出てきました。これでもかという程どこまでも付きまとうのが倫理試験です。
こちらもCPEの一部ではあるのですが、倫理科目だけは州から指定があるためそのコースを受講します。
申請時の倫理試験は無料だったのに更新時は業者が提供する有料コースでないといけないのが辛いところ。こちらは有名なCPE業者の1つであるCPE Depotのコースを受講してます。
別にCPE Depotでなくても州指定のコースなら何でもいいのですが、私の周りにいる日本人の間でメジャーなのがCPE Depotだからという理由によります。
と言うのも、この辺は合格者パーティーで仲良くなった人や監査法人のUSCPAの人などと持ちつ持たれつで協力するものなので、多くの人が使っているとこにした方がいいですよ。
まとめ
USCPA資格の取得にこそ10万円弱かかりますが、維持にかかるのは実は年間たったの3万円程なのです。結構お値打ちです。
ライセンス取得でできることと言えば名刺に『米国公認会計士(ワシントン州)』と書ける位ですが、それだけでもビジネス上の信用という点においては十分にペイできますので取得できるならしておいた方がいいですよ。